わたしとBLの出会い
そろそろこの胸から溢れる推したちへの愛を垂れ流す場所をつくらなきゃいけない
そんなこんなでブログ開設に踏み切ったわけですよ。
ええそりゃもう、ここぞとばかりに愛を叫ぼうと思う。
ツイッターじゃ事足りなかったのか?当たり前だわツイッターってもんは字数制限があるんじゃコノヤロウ。140字じゃ言いたいことも思いの丈だって語れやしないわよ。
その時々でわたしが言いたいなと思ったことを半ば押しつけがましく書いていくブログにしようと思います!みんな、私が王だ!HAHAHA!
そんなわけで最初のブログから「おいおいBLを彼氏みたいに言いやがって」みたいなタイトルにしたわけですけども。このブログを開設して記事を書くにあたってここだけははっきりしたいと思うの。
なんてったって、わたしは三度の飯よりBLが好き!みたいな女だもの。ここを書いとかないと始まらない。
まあでも最初からBLを知っていたわけでもないので時系列を整理しながら書いていくわ……。言葉遣いがちょいちょいオネエみたいなのは気にしないでちょうだい。某VTuberの影響でしてよ。
あれは忘れもしないわ。小学校五年生のときの話よ。
当時は既に保健の授業なんかで、やれ思春期がとか月経がとか第二次成長期がとか、そういう類の学問的知識は入っていたわけ。
学問的な知識のせいで実際何がどうなって、なんて分かっていなかったピュアなわたしは、ある日ひょんなことから新しい扉を開けることになった……。
事の発端は家にあった父のパチンコか何かの攻略情報誌。表紙に北斗の拳が載っていたこともあって、興味本位に私はその本のページを捲ったわ。最初こそパチンコの極意だとか読んでもさっぱりなページばかりだったけれど、ついにそのページにたどり着いてしまった。
よくある、おまけページみたいなものね。漫画とかソッチ系の情報とかが載っているページ。今まで延々と毒々しいスロット写真のページばかりだったから、束の間の漫画ページにわたしのこころは踊った。もうそれはさながら、砂漠の中でオアシスを見つけたときみたいの喜びだったわ。砂漠行ったことないけど。
なんとなく覚えている範囲ではオフィスラブみたいなものだった。登場人物はスタイル抜群の美人OL。どんな漫画かしら、とページを捲る手をあのとき止めておけばよかった。風向きが変わったのは中盤から。どうにもおかしい。このOL、仕事をしに上司の部屋に入ったのになぜか裸にひん剥かれている。
???
もうわたしの頭の中ははてなでいっぱいだった。初めて見たエロ漫画というものを前にしてわたしの思考回路はショート寸前だった。なんというゲリラ攻撃。小学五年生のわたしには刺激が強すぎた。これが今思えばわたしの性への目覚めだったのかもしれない。それからは漁るようにエロ漫画を読んだ。当時はコンビニで売られている分厚い成人女性向けのエロ漫画コミック誌が普通に立ち読みできたから、小学六年生までに死ぬほど読んだ。おかげで今はおなかいっぱいで見向きもしない。だがしかし、同人誌は別。あれはいいよ。
でもそんなわたしもまだまだピュアだったらしい。鮮明に覚えてるわ。たまたま借りたのが面白くて、親にねだってレンタルショップで全巻借りて読んだ、矢沢あいの『NANA』。あの漫画の中で、ハチのほうのななちゃんが妊娠発覚したときに、ナナが同じバンドメンバーのノブに詰め寄るシーン。
彼女は言った。「ゴムは?」と。
???
再びはてなマークよ。ゴムとはなんぞや。
そう、当時のわたしには避妊具が通称ゴムなんて言葉で呼ばれてるなんて知らなかった。なんてピュア。わたし、そのとき想像したわ。ありったけの想像力を総動員させて、「ゴム」はどんなものか想像した。わたしが想像したのは、そう、ゴム手袋的な何か。今思えばゴム手袋ってかなり無理があるわよって思うけど、当時のわたしの想像力ではそれが限界だった。
今でこそ、わたしを変態か否かで分けると圧倒的に変態に分類されるって胸を張って言えるけど、昔はちゃんとピュアだったのよ……。
ここまでが小学生までの話。ここからが、タイトルのお話。
中学校にあがったわたしは吹奏楽部に入ったの。人数も多いし、部内で友達もできた。毎日の練習に加えて勉強も大変。テスト期間中は部活も休みになるから、わたしは部内で仲のいい友達と市立図書館で勉強会をすることにした。
その友達はかなりのオタクだった。いわゆるアニメオタク。当時はジャンプが全盛期だったのもあっていつも推しキャラの土方十四郎の話をされたわ。
そんな彼女は、「休憩のときに」と漫画を持ってきていた。当時のわたしは、レンタルショップで漫画を借りて読むことはできても単行本を買うことは許されていなかった。だから、彼女が持っていた漫画が心底羨ましかった。
「休憩しようか」
彼女はそう言ってトートバッグからおもむろに数冊の漫画を取り出したわ。
机の端に積み上げて、「読みたかったら読んでいいよ」と悪魔の囁きをした。
わたしは素直に一番上にあった漫画を手に取った。わたしの大好きなリボーンの獄寺隼人くんが表紙の漫画だった。わたしは「ごっくんだ~!」と嬉々として読み始めた。
これがデジャブだと知らずにね。
読み進めるうちに違和感を感じたのはたぶん中盤。登場人物が異様に少ない。というかほぼ二人くらいしか出てこない。そしてさっきから獄寺くんの赤面が多い気がするわよ。ここまで来てもわたしは分からなかった。なんとなく違和感がある。ただそれだけ。
そしてついにわたしはそのページを開いてしまったわ……。
獄寺くんが……
お か さ れ て い た
いや待って待って待って?いったい何が起きた、お前ら友達じゃねえか何してんだ、てかこれどういう状況!?
めまぐるしいほどの混乱のせいでわたしは一度本を閉じた。そして彼女に尋ねた。
これは何だと。
そして彼女は丁寧に答えてくれた。
「その本、BLって言うんだけど、知らなかった?ボーイズラブ。男同士の恋愛」
すみません知りませんでしたそして今知った!
ここで新しい扉をわたしは開いたわ。
BLを初めて目にしたひとが抱く感情は大きく分けて二つである。
好きか嫌いか。もっと言えば、読める、見れる、か、否かだ。
わたしは圧倒的に見れたし読めたし、なんなら好きだと思った。わたしの大好きな獄寺くんが犯されている!(あとから受けだの攻めだの教えてもらった)
可愛い、と思った。友達に犯され、赤面し、涙を流す彼を心底可愛いと思ってしまった。たぶんここからがわたしの性癖の歪みが始まったと思う。
それからというもの、わたしはありとあらゆる同人誌を漁った。当時はまだ無法地帯で、本屋に行けばフッツーにアンソロジーが平積みしてあった。アンソロを詰め込んだ月刊誌もあった。ジャンプが覇権ジャンルだったのか、だいたいのカップリングはジャンプの漫画だった。そのおかげで、わたしはリボーンを昔のような純な目で見れない。
わたしとBLはこうやって出会った。
今思えば置かれていた環境がよかったせいもある。吹奏楽部の同学年の友達は、オタクかそうではないかの二分化されていた世界だったし、オタク友達はなぜかBLに詳しかったし寛容だった。中学二年まではアンソロジーで生きていたわたしだったが、三年生になるとオリジナルの、いわゆる商業BLに手を出すようになった。
わたしのバイブルは『世界一初恋』です。ここ、テストに出ます。
それから現在に至るわけだが、もうかれこれ十年くらいBLを好きでいる。このBLに対しての愛は褪せることはなかった。
紙媒体では飽き足らず、ガラケーでイヤホンを差せないせいで最小音量で聴いていたBLドラマCD。音声って素晴らしい。本当に素晴らしい。特に原作ありきだと漫画読みながらCD流せばそこは至高のAV鑑賞会になる。声優ってすごい。ここらへんはまた別記事でみっちり書きます。
そんなこんなで意外にも長くなってしまった……。途中でオネエ設定忘れてた。すまん。
次回はまた近いうちに。書きたいネタだけはたくさんあるヨ。
ではまた